
LEDに切り替えるとお得になる?電気代を節約する照明器具の選び方
2021-09-13 16:02:52更新
LEDに切り替えると電気代が節約できると聞いたことがある方は、ご家庭の電気をLEDに取り替えようか検討しているケースも多いでしょう。
しかし、従来の蛍光灯や白熱灯に比べて安くなるといっても、電気代はどのくらいお得になるか、値段の元がとれるのか気になりますよね。
そこで本記事では、LEDについて詳しく解説し、電気代を節約する照明器具の選び方や節約方法を具体的にご紹介します。
目次
LEDとは

LEDについて
LEDとは「Light Emitting Diode」という英語の略で、直訳すると、光を放つダイオード(光る半導体)という意味になります。
東日本大震災以降、電力供給の不安定要因が節電意識を高めることとなり、節電効果の高いLEDが一般家庭にも広がっています。
LEDの特長
LEDの大きな特長は、蛍光灯よりも寿命が長いことがあげられます。10年ほど使える計算になるので取り外して交換する手間がほぼありません。
LEDの価格は蛍光灯よりも高いですが、寿命が長く取り換える頻度が少ないので、長期的に見ると経済的です。
寿命以外にも、消費電力が少ない、応答が速いなどの基本的な特長を持っており、幅広い用途や場所で需要が拡大しています。
LEDと白熱電球、蛍光灯の比較
LED |
白熱電球 |
蛍光灯 |
|
電気代 |
非常に安い(白熱電球の1/8) |
高い |
安い(白熱電球の1/4) |
寿命 |
非常に長い(40,000時間) |
短い(1,000~3,000時間) |
長い(6,000~16,000時間) |
調光機能 |
一部対応可 |
対応可 |
一部対応可 |
光色 |
昼白色 電球色 |
暖色 |
昼光色 昼白色 電球色 |
購入価格 |
1,000~3,000円程度 |
100~200円程度 |
700~1,200円程度 |
購入価格
価格を比較すると、白熱電球が最も安くなっています。そのため家中の白熱電球をすべてLEDに一度に替えようとするとコストがかかります。
LEDに切り替えをする際は、よく使う場所の電灯からLEDに交換していくなどの工夫が必要といえるでしょう。
電気代
同じ消費電力でも明るさに違いがありますが、電気代はLEDが一番お得です。年単位となれば、他の電球との差は明らかでしょう。
正確に消費電力を知りたい場合は、蛍光灯やLEDを製造や販売をしているメーカーの情報を確認することをおすすめします。
寿命
寿命は、圧倒的にLEDが長いです。寿命は電球の交換頻度に直結しますので、寿命が長いほど交換頻度は少なくて済みます。
買い換えの手間を考えると、蛍光灯を4回程度買い換える間、LEDは1度も買い換えずに使い続けられるという計算になります。
結局一番おトクなのは?
結局のところ、一番お得なのはどれかというと、長期間使えるLEDが最もお得です。買い替えの手間や利便性をみてもLEDが断然おすすめでしょう。
LEDの購入価格は蛍光灯と白熱電球に比べると高くなりますが、寿命の長さと電気代など長い期間で見ると一番お得でしょう。
LEDの節電効果を比較
LED |
白熱電球 |
蛍光灯 |
|
1ヵ月 |
75円 |
405円 |
90円 |
年間 |
900円 |
4,860円 |
1,080円 |
※1kWhあたり25円、1日10時間使用、消費電力をそれぞれLED:10W、電球型蛍光灯:12W、白熱電球:54Wとして計算しています。
LED化する方法

シーリングライトや電球
シーリングライトや電球は、配線器具が天井に設置されていれば、比較的簡単に自分でLEDに交換することができます。
配線器具が設置されていない場合は、電気工事が必要になりますので、自分では行わず必ず電気工事業者に依頼するようにしましょう。
直管型蛍光灯をLEDに交換したい場合
直管型蛍光灯をLEDに交換したい場合は、安定器と呼ばれる装置を外し、配線をLEDに適したものに替える工事が必要です。
バイパス工事が必要になりますので、個人で行うことはできません。電気工事士の資格が必要なため、工務店などに依頼しましょう。
すべてLEDに替えたい場合
ご家庭の電灯をすべてLED化したい場合は、まずは自分で交換できるところから替えていくことで、コストは購入費だけでおさえられます。
LEDを選ぶときのポイント

天井の配線器具を確認する
LED照明は、天井の配線器具よっては、取り付けられない場合があります。また、照明器具の重量が重すぎると取り付けられません。
【取り付け可能な配線器具】
- 引掛埋込ローゼット
- 角形引掛シーリング
- 丸形引掛シーリング
LED照明を購入する前に配線器具の種類や仕様などをしっかり確認し、失敗のないようにしましょう。
調色や調光などの機能をチェックする
照明は、部屋や空間によって用途に合ったものを選ぶことが大切です。LED照明も同様に、調色や調光などの機能で選びましょう。
仕事や勉強で使用する時には文字が見えやすいタイプ、寝室ならやわらかい雰囲気、自動点灯するタイマー付きなど様々なLEDがあります。
エネルギー消費効率が高いものを選ぶ
LED照明の消費電力は、明るさと密接に関係しています。明るさが同じであれば、消費電力が低い方が省エネといえます。
しかし、電力は低くても暗いものもあります。LED照明の省エネ性能についても事前に確認しておくとよいでしょう。
LEDのメリット

消費電力が少ないため電気代が安い
LEDは省エネですので、消費電力が低いのが特徴です。消費電力が低いということは、その分電気代もかからないということになります。
寿命が長く電球交換の手間がかからない
頻繁ではなくても電球交換の手間は意外に面倒です。LEDなら約10年も交換の必要がないので、交換の手間を省くことができます。
衝撃などに強く壊れにくい
白熱電球や蛍光灯はガラス管を使用しているため 振動や衝撃に弱いのですが、LEDはプラスチックなどの軽く割れにくい素材を使用しています。
すぐに明るくなる
電球型蛍光灯などは、とくに寒い冬では明るくなるまで時間がかかりますが、LED電球は点けた瞬間に明るくなります。
やけどなどの危険が少ない
LEDは、従来品に比べて熱くなりにくく、大きな発熱がないため、子供などが接触してやけどをするようなリスクが低くなります。
虫が集まってこない
LEDは紫外線をほとんど含まないため、虫が集まりにくいのもメリットです。照明カバーの中に虫の死骸が入ることが少なくなります。
壁紙の色あせがしにくい
LED照明は熱を発しにくいため、写真や壁が日焼けしづらいのもメリットでしょう。掲示物の劣化も防いでくれます。
環境に優しい
LEDは小型で長寿命なため、廃棄物を減らせたり、蛍光灯のように水銀などの有害物質を使用していないため 環境にも優しいといえるでしょう。
LEDのデメリット

購入コストが高い
LEDは従来光源と比べて価格が高いため購入コストがかかります。そのため、長期的に使用することが前提の場合に向いています。
使う場所に向きや不向きがある
LEDの光は直進性が強く、照明の真下は明るくても電球が向かない方向は暗くなる傾向があるため、設置場所の用途に合わせることが必要です。
重量が重い
LED電球は、電源回路が入っているため、同じサイズの白熱電球と比較してかなり重量があります。器具の強度に注意しましょう。
LED以外でも良い場合
LEDは節電や節約に効果的ですが、使う場所や使い方によっては無理にLED照明にしなくても良いケースもあります。
たとえば、トイレの照明や玄関の足元照明など、点灯時間が少ない場所は、電気代節約のメリットを受けづらいといえるでしょう。
また、LEDライトは高温多湿に弱いので、浴室内の照明には不向きです。台所のガスコンロの真上にLEDを取り付ける際には換気扇を回しましょう。
電気代の節約には契約プランや電力会社の見直しも!
電気代の節約をもっと徹底したいとお考えの際は、電気の契約プランや電力会社の見直しがおすすめです。
ご契約の電力会社によって昼間や夜間の電気料金が安くなるプランなど、家族構成やライフスタイルによって最適なプランを選ぶことができます。
また、新電力など、電力会社の切り替えを見直すことで大幅に電気代の節約につながる場合もあります。
契約プランも電力会社の見直しも、金額のシミュレーションができますので、明細を手元に用意して検討してみてはいかがでしょうか。
お問い合わせはこちらから!
まとめ
今回は、LEDについて詳しく解説し、電気代を節約する照明器具の選び方や節約方法を具体的にご紹介しました。
LEDのメリットやデメリットをご家庭に置き換えて導入の検討をしてください。合わせて、契約プランや電力会社の見直しも行いましょう。
当サイトでは、電気代の節約のために、ご家庭に最適な新電力の相談も受付中 です。ぜひ一度ご活用ください。
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